食習慣の変化

食と生化学

 

糖質を控えて品質の良い脂質を積極的に取るべき理由

「油脂は出来るだけ控えろ」
という
今まで散々
聞いてきた健康法の
考え方に
変化が起きています

人の身体は
糖質
では無く
脂質を食べて
生きていく様に
デザインされている
というのです

糖質主体⇨脂質主体
(シュガーバーニング⇨ファットバーニング)

=昔の人間の食生活
に戻す事により
改善される病が
多数有ると
言われています

 

食習慣の変化

人類が
400万年
生活してきた
と言われている中

穀物を
栽培できるようになり
糖質主体の
食生活になったのは
約1万年前

狩猟民族から
農耕民族に
なった為

エネルギー代謝における
食習慣の変化が起こり

人体に
不具合が生じています

 

現代の食生活が人体に及ぼす病

発達障害
がん
糖尿病

肥満
心臓病
脳血管障害

これら全ての
生活習慣病と呼ばれる
病気の原因は

現代人が
炭水化物を主菜に食べている
食習慣が関わっている
というのです

誤認識

例えば
脳は糖質で働いている
というのが常識でしたが

だいぶ変化してきていて

脂肪酸を分解してできる
ケトン体をエネルギー源と
することも可能である

というよりも

そもそも
脂質をエネルギー源として
活動するのが
元々の効率的な
形であるという話です

人体を構成する細胞
(60兆個ある細胞膜)
は脂肪で出来ている
という点も理由の一つになります

人体のエネルギー貯蔵庫

人体には貯蔵庫が
主に2つ有り

↓以下の通りです

1.肝臓

糖質を摂ると⇨
グリコーゲン(糖質の燃料として貯蔵)⇨
グルコース(ブドウ糖)として使う

2,000キロカロリー程しか
貯蔵できない為
余ったグルコースは
脂肪細胞に運ばれて脂肪酸になる

2.脂肪細胞(体脂肪)

40,000キロカロリー貯蔵できる
糖質から作られた脂肪酸と
脂質から作られた脂肪酸は
両方とも体脂肪として蓄積する

となっています

 

高カロリーで
お馴染みの
油脂からは

脂肪酸があまり作られない為
油脂のみを摂取
しただけでは
脂肪酸にならず

炭水化物と一緒に
摂取した時に
脂肪酸になる
という性質が有り

 

炭水化物=糖質⇨太る
脂質のみ⇨太らない
脂質+糖質⇨太る

高カロリーのものを食べる=太るでは無い

という事になります

個人の作りたい
体型によって
考え方は変わってくる
点も有りますが

直ぐに無くなってしまう
糖質主体のエネルギーでは無く

脂質主体のエネルギーを
貯めることによって生きてきた

人体の構造を
どう捉えて食生活を送るのかを
考え直す必要が有りそうです

 

今と昔の食習慣の違い

原始時代の人間は
野生の果物
穀物を採取して食べていたでしょうが

育て方を知らなかった為

糖質をそれほど摂取できなかったはずで

狩猟によって手に入った

動物

貝etc.

を獲れた時に
食べる
方法しか知らず

主なエネルギー源は
たんぱく質と脂質
に頼っていた可能性が高い
と思われます

体脂肪として貯めておいた
脂肪のエネルギーで
飢えをしのぎ

生きてきたのが
我々の先祖の
食生活で有り

今とは全然違う
食習慣であった
と推測できます

糖質の良いところは
直ぐに使える
エネルギーに変換できる
という事で
脂質の良いところは
蓄えて長期間
人体に貯蓄できる
という事

しかし現代人は

原始人と比較すると
10,000倍近い
糖質を摂取していると
言われ

それが生活習慣病
現代病の
原因になっています

 

飢えを経験する事が無い
現代人は

糖質主体の生活をしていても
命の危機に
面することは少なくなった為

無意識に
食習慣として
取り入れている状態なのかもしれません

 

原始的な食生活をしている民族
(例)として
イヌイット族が
紹介されていましたが

現在も糖質主体では無く
脂質主体の生活をしている為

他の民族よりも

心臓病
脳血管障害

の発生率が
とても少ない様です

心臓
肝臓

その他全ての臓器
筋肉

に適しているのは
糖質では無く

脂質由来のエネルギーである
というのが
今アメリカの
医学界の常識になってきています

 

糖質から作られるエネルギーを
脂質から作られるエネルギーよりも
優先的に消費する
という人体の仕組みを
無視している為

現代の食生活は
生きてはいけるが
生活習慣病の
引き金になっています

 

そして人体は
脂質を使わず

糖質を使って
構築されて行く

とても効率の悪い
状態になっています

(糖質からのエネルギーを使い切るまでは脂肪を燃焼しない為)

だからメタボになりやすい

糖質由来のエネルギーが起こす悪循環

血糖値の上昇と
インスリンの働きによる
スパークが身体の中で
毎日起きていて

本来
人間が備えている
身体と脳の機能が
低下している状態です

糖質を
摂取すると

血糖値が上がり
至福点に至り

インスリンによって
血糖値が下がり

飢餓感を感じる

この繰り返しを続けていると
人体に悪影響が出てくる

糖質を好む
腸内細菌も

人体が糖質を摂りたくなるように
誘導していて

腸の中の
糖質がなった後に
やっと腸内の脂質を

自分達の
栄養源に変えている

ところが

糖質を意識的に減らすことで
この悪循環を変えることができるのです

満腹ホルモン(レプチン)

脂肪細胞から
分泌されるレプチンが
脳へ
満腹感を伝える

脂質やたんぱく質を
摂取すると
分泌されるが
炭水化物には
あまり反応しない

 

 

現代人最大の誤解

高カロリー=太る
脂質=体に悪い
油=太る原因

と多くの人は
信じていますが

2013年
ハーバード大学で
既に調査されたものでは

12週間の間

1.脂質多めカロリー高め
2.糖質多めカロリー低め

(その差12週間で25,000キロカロリー/1日あたり300キロカロリー程)

2グループの食事に分けて比較したところ

体重の変化に差が現れ無かった
となっています

カロリー=栄養素

では無いので

何を食べて
得たカロリー

なのかをちゃんと知る
必要が有ります

なぜ油脂が人体に悪いと誤解しているか

発端は
1950年代
ミネソタ大学の
アンセル・キーズによる
「飽和脂肪酸が心臓病を引き起こす」
という主張により
始まったようですが

現代は
良い油脂を摂取する事によって
心臓病のリスクは軽減される
となっております

油脂主体にした食生活をし
日々3500キロカロリー摂り続けた場合
管理栄養士の計算では150kgの体重になるとなるとしても
生化学を考慮して食事をすると
その様な事は起きません

ハイファット&ローカーボン
(高脂質&低糖質)

という食習慣を
知っておいても損は無い
と思うのですが
いかがでしょうか?

 

参考文献

「世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術」

著者 アイザック・H・ジョーンズ

発行人 植木 宣隆

発行所 株式会社サンマーク出版

 

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